札幌市東区の元町と呼ばれているエリアは実際に「元町」という住所はなく、伏古拓北通から東15丁目屯田通の間で地下鉄東豊線環状通東駅から北の部分を示し、東豊線新道東駅までのエリアです。現在は地下鉄の駅、学校、図書館などの名称として使われています。イオン札幌元町ショピングセンターなど商業施設があります。
元町エリアには地下鉄東豊線の環状通東駅、元町駅、新道東駅があり地下鉄さっぽろ駅までは約10分ほどの乗車時間です。地下鉄さっぽろ駅ではJRや地下鉄南北線に乗り換えることができます。伏古拓北通、苗穂丘珠通、東15丁目屯田通、札幌新道、宮の森北24条通、北18条通、環状通などの幹線道路も通っています。
元町エリアは慶応2年(1866年)に大友亀太郎と農民約70人が移住し札幌元村が作られました。明治3年(1870年)には新潟県柏崎市からの移住者で札幌新村が作られ、札幌元村と札幌新村が合併し札幌村となりました。昭和30年には札幌村と札幌市が合併し、昭和56年には名称変更により元町という町名が廃止されました。
地下鉄東豊線の環状通東駅より徒歩約3分ほどの所に札幌市の有形文化財に指定されている札幌村郷土記念館があり、開拓の人々が使用していた日用品が数多く展示され当時の生活の様子が伺えます。札幌元村を開拓した大友亀太郎の像、大友亀太郎役宅地跡の碑もあります。東区体育館、元町図書館、札幌市こどもの劇場やまびこ座などの施設があり、元村公園、元町公園、さんさん公園、雪ん子公園、あすなろ公園などの公園も数多くあります。