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千歳市の特徴

　千歳市は、東西に細長く北海道の中南部、石狩平野の南端に位置する中核都市です。北海道の空の玄関口「新千歳空港」があり、2013年には道央自動車道新千歳空港インターチェンジが開通しアクセスがより便利になりました。

　国立公園でもある支笏湖などの雄大な自然に囲まれ農業や畜産業も盛んで、支笏・樽前火山群のフレ岳を水源とする千歳川は農業や工業を支える重要な役割を担っています。交通の利便性を生かし多くの工業団地があり250社以上の企業が立地しています。

　市内には陸上自衛隊東千歳駐屯地、北千歳駐屯地、航空自衛隊千歳基地があり、自衛隊とその家族は人口の約25％を占めています。千歳航空ショーの開催や災害時の支援なども通じて市民とも関わっています。また、公立千歳科学技術大学が開学し市民病院も新設され千歳駅周辺の整備も進んでいます。

　千歳市から札幌市まで道央自動車道を利用して約60分、JRでは新千歳空港駅から快速エアポートで約40分、千歳駅からは快速エアポートで約30分です。新千歳空港からニセコへは車で約2時間、トマムへは道央自動車道を利用し約１時間で行くことができます。また、千歳恵庭JCTがあり道東方面や道南方面へのアクセスも可能です。

　千歳地方一帯は、1600年代より「シコツ」（アイヌ語で大きな凹地）と呼ばれていました。1805年代にその音の響きが悪いという理由から、当時多くの鶴が生息していたこともあり「鶴は千年、亀は万年」の故事にちなんで千歳に改名されました。

　1860年後半には札幌本道（現在の国道36号）が開通し、千歳は街道の宿場町として栄えました。

　国立公園の支笏湖は、約4万年前に支笏火山の噴火でできた窪地に水が溜まって出来たカルデラ湖です。東西に長い湖で、国内で2番目の深さで日本最北の不凍湖です。水中の栄養分が少ないためプランクトンの発生も少なく透明度は非常に高く、光に照らされと「支笏湖ブルー」と言われる青色の輝きを放します。新緑、キャンプ、カヌー、魚釣り、ダイビング、紅葉、冬の千歳・支笏湖氷濤まつりなど一年を通して楽しむことができます。

　サケのふるさと千歳水族館は日本最大級の淡水の水槽がありサケの生態や千歳川の水中を見ることができる水中観察室で産卵に向かうサケの群れを観察することもできます。

　新千歳空港は羽田空港に次ぐ国内線乗降客数を誇り年間約2,200万人以上が利用しています。国際線はアジアを中心に20都市以上、国内線も本州方面や道内各地への路線があります。ターミナルビルには映画館、温泉、グルメ施設があり北海道全土の名産品を買うことができる観光スポットになっています。空港近くにはザ・ノースカントリーゴルフクラブ、新千歳カントリークラブなどのゴルフ場も多くあります。

　千歳市と苫小牧市の境のあたりに分水嶺があり、雨が太平洋側（苫小牧市方向）に流れるか日本海側（札幌市方向）に流れるかの分かれ目になっています。気候もそのあたりで太平洋側の気候と日本海側の気候に分かれています。