札幌市白石区の平和エリアは、環状通と道央自動車道、函館本線と国道12号線(札幌江別通)に囲まれたエリアです。JR白石駅南口前には多くのマンションが立ち並んでいます。平和通沿いにはスーパーマーケットや札幌市白石温水プールが立地しています。
エリア内にはJR白石駅、JR平和駅の2つの駅があります。JR白石駅には函館本線と千歳線の2路線が乗り入れており、一部の時間帯のみですが快速エアポートが停車し、利用者数が北海道内で8番目に多い駅です。JR平和駅には貨物ターミナルがあり、道央自動車道大谷地インターチェンジにも近くにあることからその周辺には倉庫が多く立地しています。幹線道路の平和通も通っています。
このエリアが開拓された明治5年頃はエゾオオカミが出没し、ここで捕まえられたエゾオオカミのはく製が世界で唯一北海道大学植物園の博物館に保存されています。明治15年頃には良質な粘土が出たことからレンガ造りが盛んに行われ、明治17年には現在の平和通6丁目に鈴木煉瓦製造所が建設されました。最盛期には年間500万個のレンガを製造し、北海道の本格的なレンガ製造の先駆けとなりました。ここで造られたレンガは北海道庁赤れんが庁舎にも使われています。明治31年に野幌煉瓦工場が開設されたことや、セメントやコンクリートの普及により大正11年に鈴木煉瓦製造所は閉鎖されました。
白石東公園、月寒河畔緑地、平和通公園、みゆき公園、かしわ公園、石炭のストーブの形をしたオブジェがたくさんあるやなぎ公園、コスモス公園、わらべ公園、白中公園、白石中央公園などの公園が多くあります。