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札幌市平岸エリアの特徴

　札幌市豊平区の平岸エリアは地下鉄平岸駅から約900メートル、地下鉄南平岸駅から約600メートルという場所にあった自衛隊病院が平成27年に南区の真駒内駐屯地へ移転しその広大な跡地の再開発が進んでいます。マンションや一戸建て住宅などの建設が予定され、商業施設や医療施設が順次開業予定です。豊平区役所、KKR札幌医療センター、平岸霊園、平岸庭球場、平岸プールなどがあります。

　区内の中心部を主要道の国道453号線（平岸通）、国道89号線（環状通）、白石藻岩通、澄川通が通っています。地下鉄南北線平岸駅、南平岸駅があり大通駅まで7～8分、札幌駅までは9～10分です。地下鉄南平岸駅は地下鉄南北線が開通した当初札幌市営平岸霊園の最寄り駅として霊園前駅と呼ばれていましたが、イメージ上の理由から地下鉄東豊線延伸開業に合わせて、平成6年に平岸エリアの南側にある駅のため南平岸駅に名称が変更されました。

　明治4年に現在の岩手県奥州市水沢の人たちが入植し、開拓が始まりました。開拓当初は製網の原料でもある麻を栽培していたことから麻畑と呼ばれていましが、アイヌ語で崖の・尻の・ところという意味のピラ・ケシ・イと呼ばれるようになりました。当時はリンゴ栽培が盛んでしたが札幌オリンピック開催を境に急速に宅地化が進みました。現在はリンゴ栽培が盛んだった面影はなく、北海道で最初のリンゴ園があった場所には平岸林檎園記念歌碑が建てられ、大正末期に建てられたレンガ造りの柳田家住宅旧りんご蔵が残っているのみです。

　平岸エリアを拠点とした郷土芸能団体の平岸天神はYOSAKOIソーラン祭りで有名です。国内で年間100回以上イベント等に出演し、海外でも踊りを披露しています。

　南平岸エリアにある天神山緑地には頂上付近の展望台からは藻岩山や札幌の市街地が一望できる展望広場、北海道最古といわれる樹齢200年を超える藤棚の天神藤、リンゴ園日記の一部が刻まれている久保栄文学碑、札幌軟石、日高石などの北海道の石が使われている日本庭園、文化芸術施設のさっぽろ天神山アートスタジオがあります。
　精進河畔公園、平岸わんぱく公園、平岸はらっぱ公園、平岸高台公園、平岸南緑地、平園公園など数多くの公園があります。